ピーロート・ブルーとは?青いボトルのドイツワインと販売会社の歩み

ピーロート・ブルーとは?青いボトルのドイツワインと販売会社の歩み ワイン

ピーロート・ブルーとは、ドイツのナーエ地方を本拠とするヴァイングート・ピーロートが造る、青いガラスボトル入りのワインのシリーズです。青いのはボトルで、中身は一般的な白ワインやスパークリングワイン(ゼクト)です。日本では、ワインの輸入販売会社ピーロート・ジャパンが取り扱っています。

鮮やかな青い瓶が印象に残りやすく、贈り物でもらって名前を知ったという人もいるでしょう。ここでは、ピーロート・ブルーの種類と味わい、造り手ピーロート家の歴史、日本での売り方を順に整理します。

ピーロート・ブルーの基本

ピーロート・ブルー(Pieroth Blue)は、ドイツの造り手ヴァイングート・ピーロートのワインのうち、青いボトルに詰められたシリーズの名前です。ピーロート・ジャパンの商品説明では、ブルーのボトルは「ナーエ地域の伝統的なガラス技法をイメージ」したものと説明されています。

名前に「ブルー」と付いていますが、ワインそのものは青くありません。着色料などで液体を青くした「青いワイン」とは別物です。青いワインについては青いワインの記事で紹介しています。また、ワインのボトルは産地や種類によって形や色にいろいろな伝統があり、その一般的な話はワインボトルの記事にまとめています。

産地のナーエは、ドイツ南西部、ナーエ川がライン川に合流するあたりに広がるワイン産地です。土壌の種類が多様なことで知られ、白ワインを中心に造られています。

主な種類と味わいの違い

ピーロート・ジャパンのオンラインショップでは、ピーロート・ブルーとして、白ワインのクヴァリテーツワイン、カビネット、アウスレーゼと、スパークリングワインのゼクトが紹介されています。ドイツワインは、ブドウの熟し具合(収穫時の糖度)によって等級が分かれており、ピーロート・ブルーもこの等級名が商品名になっています。

商品 タイプ 主な品種 味わいの目安
クヴァリテーツワイン 白 ミュラー・トゥルガウ 中辛口。フルーティーで軽やか
カビネット 白 ミュラー・トゥルガウ、シルヴァーナー フルーティー。酸味と甘みのバランス型
アウスレーゼ 白 商品ページで確認 より熟したブドウから造る等級で、甘みが豊かになりやすい
ゼクト スパークリング 商品ページで確認 生き生きとした泡。果実の香りが華やか

品種や数値は年によって変わることがあります。購入するときは、そのヴィンテージの商品説明を確認してください。

クヴァリテーツワイン

クヴァリテーツワインは、ドイツにある13の指定産地のいずれかで収穫されたブドウだけで造られ、品質検査を通ったワインです。ピーロート・ブルーのクヴァリテーツワインは中辛口とされ、リンゴや洋ナシを思わせる香りがあります。アルコール度数は11%前後で、甘すぎないので食事にも合わせやすいタイプです。

カビネット

カビネットは、ドイツワインの上級区分である肩書付きの等級のうち、もっとも糖度の低いブドウから造られるものです。ピーロート・ブルーのカビネットはアルコール度数が8.5%前後と低めで、ほどよい甘みと酸味のバランスが持ち味です。洋ナシやアプリコットのような果実の香りがあり、ワインを飲み慣れていない人にも親しみやすい味わいです。

アウスレーゼとゼクト

アウスレーゼは、カビネットよりさらに熟したブドウを選んで造る等級で、甘口に仕上がることが多いタイプです。デザートと合わせたり、食後にゆっくり楽しんだりするのに向いています。甘口ワインの種類はデザートワインの記事で整理しています。ゼクトはドイツのスパークリングワインの呼び名で、ピーロート・ブルーのゼクトは食前酒として紹介されています。

おすすめの飲み方と合う料理

白ワインのクヴァリテーツワインとカビネットは、8〜10℃くらいに冷やすのが目安とされています。冷蔵庫でしっかり冷やし、飲む少し前に出すとちょうどよい温度になります。ゼクトはもう少し低めの6〜7℃が目安です。

販売元は、クヴァリテーツワインやカビネットに魚料理やサラダを合わせることをすすめています。ほどよい甘みと酸味があるので、白身魚のムニエル、鶏肉のハーブ焼き、生ハムとフルーツの前菜などとも合わせやすいでしょう。甘みのあるワインは、少しスパイスの効いた料理と組み合わせると、辛さをやわらげてくれることもあります。

青いボトルは食卓で目を引くので、ホームパーティーや贈り物にも向いています。白ワイン全般の特徴や辛口・甘口の違いは、白ワインの記事も参考にしてください。

造り手ピーロート家の歴史

ピーロート・ジャパンが紹介している造り手の歴史によると、ピーロート家が農民・ワイン生産者として初めて文書に記録されたのは1675年です。1704年には、ブルク・ライエンの近くにブドウ畑を持つ祖先の記録が残っています。ブルク・ライエンは現在のナーエ地方、リュンメルスハイムの一地区で、今もピーロートの本拠地です。

1870年ごろの世代でブドウ畑が広げられ、1906年には、のちにワイナリーの名前の由来となるフェルディナント・ピーロートが事業を拡大しました。同社の説明では、1926年にナーエのワイナリーとして初めてワインを瓶詰めして愛好家に届けたとされています。それまでワインは樽から量り売りされるのが一般的でした。

大きな転機は1953年です。エルマーとクノのピーロート兄弟が、お客さまのもとでワインを試飲してもらいながら販売するという方法を始め、これがのちの国際的な直販事業の土台になりました。1960年にはイギリスに初めての海外拠点を開いています。ドイツのピーロート社は現在もブルク・ライエンに本社を置き、消費者へ直接ワインを届ける直販を中心に事業を続けています。

日本の販売会社、ピーロート・ジャパン

日本でピーロート・ブルーを販売しているのは、ピーロート・ジャパン株式会社です。会社概要によると、創業は1969年4月1日で、本社は東京都港区港南にあります。事業内容はワインの輸入販売とワインバーの運営です。

同社の売り方の中心は、ワイン・コンサルタントと呼ばれる営業担当者による直接販売です。全国に営業所を置き、お客さまと会話しながら試飲をしてワインを選んでもらう「テイスティング」を重視しています。家庭での試飲のほか、ホテルでの試飲会や展示会など、さまざまなイベントも開いています。

個人向けの直販に加えて、1980年には飲食店やホテル向けの営業部門を、2001年には小売店や百貨店への卸売部門を設けました。2010年には羽田空港に「ワールド・ワイン・バー by ピーロート」を開き、ワインバー事業も始めています。現在はオンラインショップでも商品を販売しており、直販、業務用、ワインバー、通販と、複数の窓口でワインを届けています。

扱うワインはドイツ産だけでなく、フランス、イタリア、アメリカ、アルゼンチンなど各国に広がっています。ピーロート・ブルーは、その中でドイツの造り手ヴァイングート・ピーロートの名前を冠したシリーズです。

まとめ

ピーロート・ブルーは、ドイツ・ナーエ地方のヴァイングート・ピーロートが造る、青いボトル入りのワインのシリーズです。中身は青くなく、中辛口のクヴァリテーツワイン、甘みと酸味のバランスがよいカビネット、より甘口のアウスレーゼ、スパークリングのゼクトなどがあります。

造り手のピーロート家は17世紀からの歴史を持ち、1953年に始めた試飲による直販が会社の特徴になりました。日本では1969年創業のピーロート・ジャパンが、ワイン・コンサルタントによる直販やオンラインショップなどで販売しています。等級ごとの甘さの違いを知っておくと、好みや料理に合わせて選びやすくなります。

※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。

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