ハウスワインとは、レストランやバーがお店の定番として用意している、手頃な価格のワインのことです。グラスやデキャンタ(カラフェ)で気軽に注文でき、お店の料理に合わせて選ばれていることが多いため、ワインに詳しくなくても頼みやすいのが魅力です。頼むときは「赤か白か」と「軽めか重めか」を伝えるだけで十分です。
ハウスワインとは
ハウスワイン(house wine)は、直訳すると「家のワイン」、つまりそのお店のワインという意味です。ワインリストの銘柄とは別に、お店が常に用意している基本のワインを指します。イタリアでは「ヴィーノ・デッラ・カーザ(vino della casa)」、フランスでは「ヴァン・ド・ラ・メゾン(vin de la maison)」と呼ばれ、ヨーロッパの大衆的な食堂では、水差しのような容器で出される地元のワインがおなじみです。
日本のイタリアンやビストロ、居酒屋などでも、メニューに「ハウスワイン(赤・白)」と書かれているのをよく見かけます。多くの場合、銘柄名は書かれていないか、小さく添えられている程度です。
ハウスワインの特徴
ハウスワインには、お店ごとに違いはあるものの、おおむね次のような特徴があります。
- 価格が手頃:ボトルで頼むワインより安く、グラス1杯から気軽に注文できる
- 飲みやすい味わい:多くの人に好まれるよう、癖の少ない、果実味のある味わいのものが選ばれやすい
- 料理に合わせて選ばれている:イタリアンならイタリアワイン、スペインバルならスペインワインなど、お店の料理に合うものが用意されていることが多い
- 提供方法が選べる:グラス、デキャンタ(250mlや500mlなど)、ボトルなど、量を選べる店も多い
大容量の箱入りワイン(バッグ・イン・ボックス)や1.5Lなどの大きな瓶を使い、提供価格を抑えているお店もあります。一方で、ソムリエのいるお店では、その時期の料理に合わせてハウスワインを入れ替えたり、こだわりの生産者のワインを選んだりしていることもあり、「安いだけのワイン」とは限りません。
ハウスワインの頼み方
ハウスワインは、ワインリストから銘柄を選ぶより気軽に頼めます。注文の流れの一例を紹介します。
- 色を決める:前菜や魚介料理が中心なら白、肉料理が中心なら赤が目安。迷ったら最初は白やスパークリングで乾杯し、料理に合わせて赤に移るのも定番です
- 量を決める:1人ならグラス、2〜3人で同じものを飲むならデキャンタやボトルが割安になることがあります
- 好みを伝える:「さっぱりした白」「渋みの少ない赤」など、好みを一言添えると、お店が複数のハウスワインを用意している場合に選んでもらいやすくなります
- 気になれば聞いてみる:「今日のハウスワインはどこのワインですか」と尋ねれば、多くのお店は産地や品種を教えてくれます
グラス・デキャンタ・ボトルの目安
| 頼み方 | 量の目安 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| グラス | 1杯 90〜125ml前後(お店による) | 1人で、いろいろな種類を少しずつ試したいとき |
| デキャンタ(カラフェ) | 250ml、500mlなど | 2人ほどで同じワインを数杯ずつ飲むとき |
| ボトル | 750ml(グラス6杯ほど) | 3〜4人以上で、同じワインをゆっくり楽しむとき |
グラスの量やデキャンタの容量はお店によって異なるので、量を比べたいときは店員さんに確認しましょう。
ハウスワインと料理の合わせ方
ハウスワインは、そのお店の料理に合わせて選ばれていることが多いため、料理とあわせて楽しむのにぴったりです。たとえば、イタリアンではトマトソースやパスタに合うイタリアの赤や白、スペインバルではアヒージョや生ハムに合うスペインのワインが出てくることがよくあります。
一般的には、魚介や野菜、クリーム系の料理には白ワイン、赤身の肉や煮込み料理には赤ワインが合わせやすいとされます。赤と白どちらにも合わせやすいロゼを置いているお店もあります。それぞれの特徴は赤ワイン、白ワイン、ロゼワインの記事を参考にしてください。
家でもハウスワインを楽しむ
お店だけでなく、家庭で「わが家のハウスワイン」を決めておくのもおすすめです。日常の食事に合わせやすく、手頃で、いつでも買えるワインを1〜2本決めておくと、献立に合わせてワインを選ぶ手間が減り、毎日の食卓が少し豊かになります。
選ぶときは、癖が少なく料理を選ばないタイプがよいでしょう。白ならすっきりした辛口、赤なら渋みが穏やかなミディアムボディ、迷ったらロゼが使いやすい候補です。手頃で質の良いワインの選び方は安くて美味しいワインの記事でも紹介しています。
まとめ
ハウスワインとは、お店が定番として用意している手頃な価格のワインで、グラスやデキャンタで気軽に頼めます。料理に合わせて選ばれていることが多いので、色と好みの重さを伝えるだけで、食事を引き立てる1杯に出会えます。気になったら産地や品種を尋ねてみると、新しいお気に入りのワインを見つけるきっかけにもなります。
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。



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