安くて美味しいワインの選び方|狙い目の国・品種と定番銘柄

安くて美味しいワインの選び方|狙い目の国・品種と定番銘柄 内食

安くて美味しいワインを探すなら、チリ、スペイン、南フランス、南イタリアなど、日照に恵まれてぶどうがよく熟し、生産コストも比較的抑えられる産地を選ぶのが近道です。品種では、果実味がわかりやすいメルロ、カルメネール、テンプラニーリョ、モンテプルチャーノなどが手頃な価格帯でも満足しやすい代表です。この記事では、狙い目の国と品種、定番銘柄、さらにおいしく飲むためのコツを紹介します。

手頃な価格でも美味しいワインがある理由

ワインの値段は、味の良し悪しだけで決まるわけではありません。土地の価格や人件費、畑の作業にかかる手間、生産量、ブランドの知名度、輸送や税金などが積み重なって値段になります。

たとえば、フランスのボルドーやブルゴーニュの有名な村は、畑の価格が高く、ブランド価値も上乗せされます。一方、新しい産地や知名度が控えめな地域では、品質が良くても価格を抑えやすくなります。広い畑で機械を使って効率よく栽培できる産地も、手頃なワインを造りやすい条件がそろっています。

また、日本はチリやEUと経済連携協定を結んでおり、これらの国からのボトルワインの関税はなくなっています。チリワインやヨーロッパのワインが手頃な価格で並んでいるのには、こうした事情もあります。

狙い目の国と産地

手頃な価格で満足度が高いワインが見つかりやすい国と産地をまとめます。

国・産地 特徴 狙い目のタイプ
チリ 乾燥した気候で病気が少なく、ぶどうが健全に育つ。果実味がはっきりしている カベルネ・ソーヴィニヨン、カルメネール、ソーヴィニヨン・ブラン
スペイン ぶどう畑の面積が広く、土着品種が豊富。熟成ワインも比較的手頃 テンプラニーリョ、ガルナッチャ、カヴァ
南フランス ラングドックなど温暖な産地で、品種名を表示した手頃なワインが多い シラー、グルナッシュ、メルロ
南イタリア シチリアやプーリア、アブルッツォなど。濃い果実味の赤が手頃 モンテプルチャーノ、ネロ・ダーヴォラ、プリミティーヴォ
アルゼンチン 標高の高い畑で、果実味と酸のバランスが良い マルベック、トロンテス
オーストラリア 果実味がわかりやすく、品種名の表示で選びやすい シラーズ、シャルドネ

手頃でも満足しやすい品種

品種によって、価格が上がらないと本領を発揮しにくいものと、手頃な価格帯でも魅力を感じやすいものがあります。たとえば繊細なピノ・ノワールは、安価なものだと香りが物足りなく感じることがあります。一方で、次の品種は手頃なワインでも果実味がしっかり出やすく、外れにくい傾向があります。

  • 赤:メルロ、カルメネール、マルベック、テンプラニーリョ、モンテプルチャーノ、シラーズ
  • 白:ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ(樽を使わないタイプ)、ヴェルデホ
  • 泡:カヴァ(スペイン)、プロセッコ(イタリア)

泡を手頃に楽しみたいなら、シャンパンと同じ瓶内二次発酵で造られるスペインのカヴァがおすすめです。手頃なスパークリングワインの選び方はスパークリングワインの選び方の記事で紹介しています。

スーパーで買える定番銘柄

はじめのうちは、多くの店で長く売られている定番銘柄を基準にすると選びやすくなります。いずれも複数の品種をそろえたシリーズなので、品種ごとの違いを知る教材にもなります。

銘柄 国 特徴
アルパカ チリ サンタ・ヘレナが造る、アルパカのラベルで知られる手頃なシリーズ
コノスル チリ 自転車のラベルが目印。品種ごとのシリーズがそろう
カッシェロ・デル・ディアブロ チリ コンチャ・イ・トロの人気シリーズ。果実味がしっかりしている
カサーレ・ヴェッキオ イタリア アブルッツォ州の造り手ファルネーゼの、濃い果実味の赤
ジェイコブス・クリーク オーストラリア 果実味豊かで飲みやすい定番
カルロ・ロッシ アメリカ 大容量ボトルで知られる、気軽な日常ワイン

銘柄ごとの詳しい紹介はアルパカ、コノスル、カサーレ・ヴェッキオの記事にまとめています。

ラベルで見分ける手頃な良品

店頭で初めての銘柄を選ぶときは、ラベルの情報が頼りになります。手頃な価格帯で品質の良いワインを見分けるには、次の点に注目するとよいでしょう。

  • 産地名が細かく書かれている:国名だけでなく、地域名や谷の名前まで書かれたものは、その土地のぶどうを使っていることがわかり、個性がはっきりしていることが多い
  • 品種名が書かれている:味の見当がつけやすく、好みの品種を探す手がかりになる
  • 原産地呼称がある:スペインのDO、イタリアのDOCなど、産地のルールに沿って造られた証になる
  • 造り手の上級シリーズを試す:定番銘柄が気に入ったら、同じ造り手の一つ上のシリーズを試すと、少しの差額で味わいがぐっと深まることがある

また、箱入りのワイン(ボックスワイン)や大容量ボトルは、1杯あたりの値段を抑えたいときに便利です。開けたあとも空気に触れにくい構造のものは、少しずつ飲む人にも向いています。

安いワインをもっと美味しく飲むコツ

同じワインでも、飲み方しだいで印象はかなり変わります。手頃なワインほど、ちょっとした工夫の効果がはっきり出ます。

  • 温度を整える:赤は室温より少し低めの14〜18℃前後、白は8〜12℃前後が目安。夏場の赤は30分ほど冷蔵庫に入れると、アルコール感が和らいで果実味が引き立つ
  • グラスを替える:コップより、ふくらみのあるワイングラスのほうが香りを感じやすい
  • 新しいものを選ぶ:手頃なワインは長期熟成向きではないので、収穫年が新しいものを早めに飲む
  • 保管場所に気をつける:直射日光や高温は劣化のもと。買ったら涼しく暗い場所に置く
  • 料理と合わせる:単体で飲むより、食事と一緒のほうが良さを感じやすい

飲み残したワインは、栓をして冷蔵庫に入れれば数日は楽しめます。風味が落ちてきたら、煮込み料理やソースに使うのもおすすめです。保存のしかたはワインの保存の記事で詳しく紹介しています。

まとめ

安くて美味しいワインは、チリ、スペイン、南フランス、南イタリアなど、ぶどうがよく熟し、コストを抑えやすい産地から探すと見つけやすくなります。品種ではメルロやカルメネール、テンプラニーリョ、モンテプルチャーノなどが手頃でも満足しやすい代表です。まずは定番銘柄で基準を作り、温度やグラスを整えて飲むと、手頃なワインの良さをいっそう楽しめます。

※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました