パンの冷凍保存のやり方|おいしさを保つ包み方と解凍のコツ

パンの冷凍保存のやり方|おいしさを保つ包み方と解凍のコツ 内食

パンを冷凍するときは、焼いた日や買った日のうちに、1つずつラップでぴったり包んで冷凍用の袋に入れ、できるだけ早く凍らせるのが基本です。冷凍庫に入れておけばパンがかたくなる変化(でんぷんの老化)がほとんど進まず、家庭の冷凍庫でも2週間〜1か月ほどおいしく保てます。食べるときは、食パンなら凍ったままトースターで焼くのが手軽です。

パンは冷凍保存がいちばん向いている

パンがかたくなるのは、生地の中のでんぷんが時間とともに水分を手放す「老化」が起こるためです。この老化は、冷蔵庫の0〜5℃前後でもっとも進みやすく、常温ではゆっくり、冷凍庫の温度ではほとんど進みません。そのため、すぐに食べきれないパンは、冷蔵庫ではなく冷凍庫に入れるのが正解です(理由は食パンを冷蔵庫に入れるとかたくなる理由で詳しく説明しています)。

冷凍は、パンを「時間が止まった状態」にする方法と考えるとわかりやすいでしょう。逆にいえば、冷凍する前に時間がたってかたくなったパンは、冷凍してもかたいままです。おいしく冷凍するには、鮮度のよいうちに冷凍庫に入れることが何より大切です。

パンを冷凍する手順

  1. 粗熱をとる:焼きたてのパンは、完全に冷ましてから包む。温かいまま包むと、水滴がついて霜や食感の悪化の原因になる
  2. 食べる単位に分ける:食パンは1枚ずつ、バゲットは食べる長さに切る。丸ごと冷凍すると、解凍に時間がかかり、一部だけ使うこともできない
  3. ラップでぴったり包む:空気に触れると乾燥や冷凍庫のにおい移りが起こるので、すき間なく包む
  4. 冷凍用の保存袋に入れる:袋の空気をしっかり抜いて口を閉じる。日付を書いておくと、食べ忘れを防げる
  5. 早く凍らせる:金属製のトレーにのせて冷凍庫に入れると、早く凍って風味が落ちにくい

保存期間の目安は2週間〜1か月ほどです。長く入れておくと、乾燥して表面がかさついたり、冷凍庫のにおいが移ったりして、少しずつ風味が落ちていきます。冷凍庫の開け閉めが多い家庭では、早めに食べきるようにしましょう。

パンの種類別・冷凍と解凍のコツ

パン 冷凍のしかた 食べ方
食パン 1枚ずつラップで包み、保存袋へ 凍ったままトースターで焼く
フランスパン・バゲット 食べる長さや厚さに切ってから包む 自然解凍して、霧吹きで水をかけてからトースターやオーブンで温める
ロールパン・丸パン 1個ずつラップで包む 自然解凍してから軽く温める
ベーグル 横半分に切ってから包むと便利 凍ったまま切り口からトーストする
菓子パン(具なし・あんぱんなど) 1個ずつラップで包む 自然解凍。温める場合は軽く

フランスパンは皮のパリッとした食感が命なので、温め直すときは、霧吹きで表面を軽く湿らせてからトースターやオーブンで焼くと、皮の香ばしさが戻ります。ベーグルは、あらかじめ半分に切って冷凍しておくと、凍ったままでも焼きやすくなります。

冷凍に向かないパン

生クリームやカスタードクリームを使ったパン、生野菜やゆで卵を挟んだサンドイッチは、冷凍すると解凍時に水分が出たり、食感が大きく変わったりするため、冷凍には向きません。カレーパンなどの揚げパンは冷凍できますが、温め直しはトースターを使い、衣のサクッと感を戻すようにします。

冷凍した食パンをおいしく食べる

冷凍した食パンは、凍ったままトースターに入れて焼くのがいちばん手軽で、おいしく仕上がります。表面の水分が飛んでサクッと、中はもちっとした食感になります。常温で解凍してから焼くより、凍ったまま焼いたほうが、中の水分を保ちやすいといわれます。

  • 焼き時間は、凍っていない食パンより少し長めにする
  • 厚切りの食パンは、表面だけ焦げやすいので、途中でアルミ箔をかぶせるか温度を下げる
  • トースターの予熱をしておくと、短時間で焼き上がりやすい
  • ピザトーストなどは、具をのせる前に軽く焼いておくと、パンがべちゃっとしにくい

サンドイッチにしたいときは、凍った食パンに具をのせて自然解凍する方法もあります。ただし、傷みやすい具を使う場合は、常温に長く置かないよう注意してください。

冷凍パンのアレンジ

冷凍した食パンは、凍った状態のほうが扱いやすいこともあります。凍ったままおろし金ですりおろすと、細かいパン粉が手早く作れます(食パンでパン粉を作る方法)。サイコロ状に切ってオーブンで焼けば、スープやサラダに使うクルトンになります。

卵と牛乳の液にしっかりひたしてフレンチトーストにする場合は、凍ったまま卵液にひたし、冷蔵庫でゆっくり解凍しながらしみこませると、中までしっとり仕上がります。

パンの冷凍についてよくある疑問

一度解凍したパンをもう一度冷凍してもいい?

一度解凍したパンを再び冷凍すると、解凍のあいだに水分が抜けたり、でんぷんの老化が進んだりして、食感が大きく落ちます。食べきれる分だけを取り出せるよう、最初から小分けにして冷凍しておくのがいちばんの対策です。

冷凍庫のにおいが移ってしまうのはなぜ?

パンは空気をたくさん含んだ食品なので、まわりのにおいを吸いやすい性質があります。ラップで包まずに袋に入れただけだったり、袋の空気が抜けていなかったりすると、冷凍庫の中のにおいが移りやすくなります。ラップと保存袋の二重で包み、においの強い食品とはなるべく離して保存しましょう。

手作りのパンも同じように冷凍できる?

家庭で焼いたパンも、同じ方法で冷凍できます。焼き上がったら網の上で完全に冷まし、その日のうちに包んで冷凍します。市販のパンより乾燥しやすいものもあるので、ラップはとくにぴったりと包みましょう。ホームベーカリーで焼いた食パンは、冷めてから好みの厚さに切ってから冷凍すると、食べるときに便利です。

袋のまま冷凍してもいい?

買ってきた袋のまま冷凍することもできますが、パンどうしがくっついて1枚ずつ取り出しにくくなったり、袋のすき間から乾燥したりしやすくなります。手間でも1枚ずつラップで包むほうが、おいしさを保てます。

まとめ

パンは、冷蔵庫ではなく冷凍庫で保存するのが基本です。焼いた日や買った日のうちに、食べる単位に分けて1つずつラップで包み、冷凍用の袋に入れて空気を抜き、早く凍らせましょう。保存期間は2週間〜1か月が目安です。食パンは凍ったままトースターで、フランスパンは霧吹きをしてから温めると、焼きたてに近い食感で楽しめます。

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