ワイングラスの種類と選び方|ボルドー型・ブルゴーニュ型・フルートの違い

ワイングラスの種類と選び方|ボルドー型・ブルゴーニュ型・フルートの違い 内食

ワイングラスの種類は、主に「ボウル(ワインが入る部分)の大きさと形」で分かれます。代表的なのは、背が高く口がすぼまったボルドー型、ふくらみの大きいブルゴーニュ型、やや小ぶりな白ワイン用、細長いフルート型の4つです。形によって香りのたまり方やワインが舌に流れ込む位置が変わるため、同じワインでも印象が変わります。家庭で1脚から始めるなら、赤にも白にも使える中くらいのサイズのものが便利です。

ワイングラスの各部の名前

ワイングラスは、上から「リム(飲み口)」「ボウル(ワインを入れる部分)」「ステム(脚)」「プレート(台座)」でできています。

  • リム:薄いほど口当たりがなめらかで、ワインの味を邪魔しにくくなります。
  • ボウル:大きさとふくらみ方で、香りのたまり方が変わります。
  • ステム:持つ場所です。ここを持つと、手の温度がワインに伝わりにくくなります。
  • プレート:グラスを安定させる台座です。

脚のない「タンブラー型」のワイングラスもあります。倒れにくく洗いやすいので、ふだん使いやカジュアルな集まりに向いています。

主なワイングラスの種類

種類 形の特徴 向いているワイン
ボルドー型 背が高く、ボウルは縦長でやや口がすぼまる カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロなど、渋みのしっかりした赤
ブルゴーニュ型 ボウルが丸く大きくふくらみ、口がすぼまる ピノ・ノワールなど香りの華やかな赤、樽熟成のシャルドネ
白ワイン用(小ぶり) ボウルが小さめで、チューリップ形 すっきりした辛口の白、ロゼ
フルート型 細長く背が高い シャンパーニュなどのスパークリングワイン
クープ型 浅く広い皿のような形 乾杯用のスパークリングワイン、カクテル
テイスティンググラス 小ぶりで卵形、規格がそろっている 試飲会など、ワインを比べるとき

ボルドー型

フランス・ボルドー地方の赤ワインのように、渋みとコクのある赤ワインに合わせて作られた形です。縦に長いボウルの中で香りが立ちのぼり、ワインが舌の中ほどにまっすぐ流れ込むため、渋みがなめらかに感じられるといわれます。赤ワイン用に1脚選ぶなら、まずこの形が無難です。詳しくはボルドーワインの記事もどうぞ。

ブルゴーニュ型

金魚鉢のように丸くふくらんだボウルが特徴です。空気に触れる面が広く、香りが大きく広がります。ピノ・ノワールのように繊細で香り高い赤ワイン向けとされ、コクのある白ワインにも使われます。サイズが大きいので、収納場所と食洗機に入るかは購入前に確認しておきましょう。ブルゴーニュワインの記事も参考になります。

白ワイン用・ロゼ用

白ワインは冷やして飲むことが多いため、少量ずつ注いで温度が上がる前に飲みきれるよう、ボウルの小さいグラスが使われます。すっきりした白やロゼなら、小ぶりなグラスで酸や果実味がまとまって感じられます。

フルート型・クープ型

フルート型は口が狭く、泡が逃げにくいのが特徴です。立ちのぼる泡の筋が見えるのも楽しいところです。最近では、香りを楽しむために白ワイン用のグラスでシャンパーニュを飲む人も増えています。クープ型は華やかな見た目ですが泡が抜けやすく、乾杯やパーティー向きです。泡のワインについてはシャンパンの記事にまとめています。

形で味の感じ方が変わる理由

グラスの形が味に影響するといわれる理由は、主に2つあります。

ひとつは香りです。ワインの香りは、ボウルの中にたまってから鼻に届きます。口がすぼまったグラスは香りを閉じ込めやすく、ボウルが大きいほど多くの香りが立ちます。グラスを軽く回すと香りが開くのも、ボウルの中でワインが空気に触れるためです。

もうひとつは、ワインが口に入る角度と勢いです。飲み口の広さやグラスを傾ける角度によって、ワインが舌のどこにどう広がるかが変わり、酸味や渋み、甘みの感じ方に差が出るといわれます。とはいえ、感じ方には個人差があります。まずは手持ちのグラスで飲み比べ、自分の好みを確かめてみるのがいちばんです。

家庭で最初にそろえるなら

家で使うグラスは、たくさんの種類をそろえる必要はありません。次の順番で考えると無駄がありません。

  1. まず1種類:容量400〜500ml程度の、ボウルが中くらいの万能型。赤にも白にも使えます。
  2. 次に足すなら:泡のワインをよく飲むならフルート型、香りの華やかな赤が好きならブルゴーニュ型。
  3. ふだん使いに:脚のないタンブラー型は割れにくく、気軽に使えます。

素材は、透明度が高く薄く作りやすいクリスタルガラス(鉛を使わないものも多い)と、丈夫で手ごろなソーダガラスが代表的です。薄い飲み口のグラスは口当たりがよい反面、割れやすいので、ふだん使いには少し厚手のものを選ぶと気が楽です。贈りものにするなら、ペアグラスとワインを組み合わせるのも喜ばれます(ワインギフト)。

洗い方としまい方

  • 洗うときはステムとボウルを別々の手で持たず、ボウルの下のほうを支えて洗います。ステムだけを持ってひねると折れやすくなります。
  • 洗剤は少量にし、においが残らないよう十分にすすぎます。
  • 拭くときは、毛羽の出にくい布でボウルを包むように拭きます。
  • しまうときは、口を下にすると内側ににおいがこもることがあります。ほこりが気にならない場所なら口を上にして保管するのもひとつの方法です。

グラスに注ぐ量の目安

ワイングラスは、なみなみと注ぐものではありません。一般に、ボウルのいちばんふくらんだところより下、グラスの3分の1程度までを目安に注ぐと、グラスを回して香りを立たせる余裕ができます。大きなブルゴーニュ型なら、さらに少なめでも十分です。

スパークリングワインは泡があふれやすいので、最初に少し注いで泡が落ち着いてから、2回に分けて注ぎ足すときれいに入ります。

まとめ

ワイングラスの種類は、渋みのある赤に合うボルドー型、香り高い赤やコクのある白に合うブルゴーニュ型、すっきりした白やロゼ向きの小ぶりなグラス、泡のワイン向きのフルート型が基本です。形の違いは香りと口当たりの違いにつながりますが、家庭ではまず万能型を1脚用意すれば十分楽しめます。注ぐときの温度も味わいを左右するので、ワインの適温もあわせて確かめてみてください。

※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。

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