オーパス・ワン(Opus One)とは、アメリカ・カリフォルニア州ナパ・ヴァレーのオークヴィルで造られる赤ワインです。カリフォルニアワインの第一人者ロバート・モンダヴィと、ボルドーのシャトー・ムートン・ロートシルトのフィリップ・ド・ロートシルト男爵が手を組んで生まれました。カベルネ・ソーヴィニヨンを主体にしたボルドースタイルのブレンドで、アメリカを代表する高級ワインのひとつとして知られています。
オーパス・ワンの基本
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | アメリカ・カリフォルニア州ナパ・ヴァレー、オークヴィル |
| 創設者 | ロバート・モンダヴィ、フィリップ・ド・ロートシルト男爵 |
| 合弁の発表 | 1980年 |
| 最初のヴィンテージ | 1979年(1984年に1980年と同時に発売) |
| 主な品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン主体、メルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、マルベックなど |
| セカンドワイン | オーバーチュア |
ナパ・ヴァレーはサンフランシスコの北にある、アメリカで最も知られたワイン産地です。オークヴィルはその中心部にあり、カベルネ・ソーヴィニヨンの銘醸地として名高い地区です。
2人の巨匠の出会い
オーパス・ワンの構想は、1970年代に、ロバート・モンダヴィとフィリップ男爵が出会ったことから始まりました。ボルドーの伝統と、カリフォルニアの新しい土地と技術を組み合わせて、世界に通用するワインを造ろうという試みです。
1980年に両者の合弁事業が発表され、1979年ヴィンテージが最初のオーパス・ワンとなりました。このワインは1984年に、1980年ヴィンテージとともに初めて世に出ています。当初はロバート・モンダヴィのワイナリーで造られていましたが、のちに近くに専用のワイナリーが建てられました。ロバート・モンダヴィについてはロバート・モンダヴィの記事に、ムートンについてはシャトー・ムートン・ロートシルトの記事にまとめています。
名前とラベル
「オーパス」はラテン語で「作品」を意味し、音楽では作品番号を表す言葉として使われます。「オーパス・ワン」は「作品第1番」といった意味合いで、2人の共同作品であることを、交響曲のような響きで表した名前です。
ラベルには、向かい合う2人の横顔のシルエットが描かれています。これはロバート・モンダヴィとフィリップ男爵の横顔で、2人の協力から生まれたワインであることを象徴しています。
オーパス・ワンの味わい
オーパス・ワンは、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体に、メルロやカベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、マルベックなど、ボルドーの伝統品種をブレンドして造られます。配合の比率はヴィンテージによって変わります。
味わいは、カシスやブラックベリーのような濃い果実の香りに、スミレ、カカオ、スパイス、上質な樽のニュアンスが重なり、なめらかなタンニンと豊かな果実味を持つと語られます。カリフォルニアの日差しが生む熟した果実味と、ボルドー風の気品やバランスの両方を目指したスタイルです。若いうちから楽しめる一方、長期熟成にも耐えると言われています。品種についてはカベルネ・ソーヴィニヨンの記事を参考にしてください。
セカンドワインのオーバーチュア
オーパス・ワンでは、1993年からセカンドワイン「オーバーチュア(Overture)」も造っています。オーバーチュアは音楽用語で「序曲」の意味です。オーパス・ワンと同じく音楽にちなんだ名前で、本編の前に奏でられる序曲のような存在として位置づけられています。
| ワイン | 特徴 |
|---|---|
| オーパス・ワン | グラン・ヴァン。ヴィンテージごとの最上のブレンド |
| オーバーチュア | セカンドワイン。1993年から。オーパス・ワンのスタイルを比較的手に取りやすく楽しめる |
選び方と贈り方
オーパス・ワンは高価なワインで、記念日や贈り物、特別な日の一本として選ばれることが多いワインです。
- 贈り物には、相手の記念の年のヴィンテージを選ぶと気持ちが伝わる(ワインギフトの記事)
- 高額なワインなので、正規輸入品や、保管状態がはっきりした販売店のものを選ぶ
- まずはセカンドのオーバーチュアで雰囲気を知るのも一つの方法
飲むときは、16〜18℃くらいを目安に、大きめのグラスで香りを広げて楽しみましょう。若いヴィンテージはデキャンタで空気に触れさせると香りが開きやすくなります。牛肉のステーキやローストビーフ、仔羊のグリルなど、シンプルで上質な肉料理がよく合います。ナパの高級ワインとしては、日本人が手がけるケンゾー・エステートも人気があります。
まとめ
オーパス・ワンは、ロバート・モンダヴィとフィリップ・ド・ロートシルト男爵の合弁で生まれた、ナパ・ヴァレーのオークヴィルの赤ワインです。1979年が最初のヴィンテージで、2人の横顔を描いたラベルと「作品第1番」を意味する名前が象徴的です。カベルネ・ソーヴィニヨン主体のボルドースタイルで、セカンドワインのオーバーチュアとあわせて、特別な日に楽しみたいアメリカの名品です。
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。



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