高級ワインとは?世界の名産地と代表銘柄、贈り物での選び方

高級ワインとは?世界の名産地と代表銘柄、贈り物での選び方 内食

高級ワインとは、限られた畑から少量しか造られず、長い熟成に耐える品質と、歴史に裏づけられた評価を持つワインのことです。代表的なのは、フランス・ボルドーの格付けシャトー、ブルゴーニュのグラン・クリュ(特級畑)、イタリアのスーパートスカン、カリフォルニアのナパ・ヴァレーの名門などです。この記事では、高級ワインの世界の全体像と代表銘柄、贈り物にするときの選び方と扱い方を紹介します。

高級ワインが高価になる理由

ワインの値段は、原価だけでなく、評価や需要と供給のバランスで決まる部分が大きいお酒です。高級ワインが高価になるのは、主に次のような理由からです。

  • 畑が限られている:評価の高い畑は面積が決まっていて、増やすことができない
  • 収量を抑えている:ぶどうの房を間引くなどして、一本の木からとる量を減らし、味を凝縮させている
  • 手間と時間がかかる:手摘みや選果、新しい樽での熟成など、コストのかかる工程が多い
  • 長く熟成できる:何十年と熟成して価値が増すため、コレクションや投資の対象にもなる
  • 世界中に需要がある:生産量は増えないのに、欲しい人は世界中にいる

特に、同じ畑のワインでも、出来の良い年(当たり年)のものや、古いヴィンテージで市場に残る本数が少ないものは、値段がさらに上がる傾向があります。

フランスの高級ワイン

ボルドー

ボルドーでは、1855年のパリ万国博覧会の際に、メドック地区などのシャトー(ワイン生産者)が格付けされました。最上位の第1級に格付けされたのは、シャトー・ラフィット・ロートシルト、シャトー・ラトゥール、シャトー・マルゴー、シャトー・オー・ブリオンの4つで、1973年にシャトー・ムートン・ロートシルトが第2級から第1級に昇格し、現在は5つです。これらは「五大シャトー」と呼ばれ、高級ワインの代名詞になっています。

格付けとは別に、右岸のポムロール地区のペトリュスのように、格付けを持たないまま世界最高峰と評されるワインもあります。詳しくは五大シャトーとペトリュスの記事で紹介しています。

ブルゴーニュ

ブルゴーニュでは、シャトーではなく畑そのものが格付けされています。最上位のグラン・クリュ(特級畑)は、ロマネ・コンティやモンラッシェなど、限られた区画だけです。一つの畑を複数の造り手が分け合って持つことが多く、同じ畑でも造り手によって評価や値段が大きく違うのが特徴です。ピノ・ノワールの赤とシャルドネの白の、世界的な基準となる産地です。ブルゴーニュの格付けはブルゴーニュの記事で紹介しています。

そのほかのフランスの名品

ボルドーのソーテルヌ地区で造られる貴腐ワインのシャトー・ディケム、シャンパーニュ地方のプレステージ・シャンパン、ローヌ地方の銘醸ワインなども、高級ワインとして知られています。

フランス以外の高級ワイン

国・産地 代表的なワイン 特徴
イタリア・トスカーナ サッシカイア、オルネッライアなど スーパートスカンと呼ばれる。伝統の枠にとらわれず国際品種も使う
イタリア・ピエモンテ バローロ、バルバレスコの名門 ネッビオーロから造る長期熟成型の赤
スペイン ヴェガ・シシリアなど リベラ・デル・ドゥエロの長期熟成ワイン
アメリカ・ナパ・ヴァレー オーパス・ワン、少量生産のカルトワイン カベルネ・ソーヴィニヨンを中心とした濃厚な赤
オーストラリア ペンフォールズ グランジ シラーズ主体の長期熟成型

オーパス・ワンは、ボルドーのシャトー・ムートン・ロートシルトのバロン・フィリップ・ド・ロートシルトと、カリフォルニアのロバート・モンダヴィが手を組んで生まれたワインで、最初のヴィンテージは1979年です。詳しくはオーパス・ワンの記事をご覧ください。

評価の目安になるもの

高級ワインの評価を知る手がかりとして、ワイン評論家や専門誌がつける点数がよく使われます。アメリカの評論家ロバート・パーカーが広めた100点満点の評価は「パーカーポイント」と呼ばれ、ワインの値段や人気に大きな影響を与えてきました。現在もさまざまな評論家や専門誌が点数をつけていますが、点数はあくまで一つの目安です。高い点のワインほど濃厚でわかりやすい味わいのものが多い傾向もあるので、最後は自分や贈る相手の好みに合うかどうかで選ぶのがよいでしょう。

贈り物にするときの選び方

高級ワインは、昇進や退職、結婚などのお祝いの贈り物としてもよく選ばれます。選ぶときは、次の点を考えると決めやすくなります。

  • 相手の好み:赤が好きか白が好きか、どっしりした味が好きか。わからなければ知名度の高い産地の赤が無難
  • すぐ飲むか、寝かせるか:若い高級ワインは飲みごろまで何年もかかることがある。すぐ楽しんでほしいなら、熟成が進んだものや、若いうちから楽しめるタイプを選ぶ
  • 記念の年:生まれ年や結婚した年のヴィンテージは特別な贈り物になる
  • 保存状態:高級ワインほど保存状態が品質を左右する。管理のしっかりした専門店で買う

なお、高価なワインには偽物が出回ることもあります。極端に安いものや、出どころがはっきりしないものは避けましょう。贈り方のマナーはワインのプレゼントの記事で紹介しています。

高級ワインの扱い方

高級ワインを保管するときは、温度変化が少なく、暗く、振動のない場所に横に寝かせます。理想は13〜15℃前後のワインセラーです。長く寝かせるつもりなら、セラーで管理するのが安心です。

飲むときは、赤なら16〜18℃前後が目安です。若い赤ワインはデキャンタに移して空気に触れさせると香りが開き、古いワインは澱をグラスに入れないよう、前日から瓶を立てておき、静かに注ぎます。グラスは、香りをしっかり受け止められる大ぶりのものが向いています。

まとめ

高級ワインは、限られた畑から少量しか造られず、長い熟成に耐える品質と歴史的な評価を持つワインです。ボルドーの五大シャトーやペトリュス、ブルゴーニュのグラン・クリュ、イタリアのスーパートスカン、ナパのオーパス・ワンなどが代表です。贈り物にするなら、相手の好みと飲むタイミングを考え、管理のしっかりした店で選びましょう。保管は暗く涼しい場所で寝かせ、飲むときは温度と注ぎ方に気を配ると、高級ワインの持ち味を十分に楽しめます。

※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。

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