バリラ(Barilla)のパスタとは、イタリア北部の町パルマで1877年に創業したバリラ社のパスタで、青い箱のパッケージで世界の多くの国に知られているブランドです。日本でもスーパーで手に入りやすく、スパゲッティには「No.5」のように太さを表す番号がついています。
バリラの成り立ち
バリラは、1877年にピエトロ・バリラ(Pietro Barilla)がパルマの町にパンとパスタを作る店を開いたのが始まりです。バリラ家はもともとパン職人の家系で、最初は家族で営む小さな店でした。20世紀の初めに工場をつくって生産を大きくし、家族経営のまま世代を重ねて、イタリアを代表する食品会社へと成長しました。
パルマのあるエミリア=ロマーニャ州は、パルミジャーノ・レッジャーノや生ハムの産地として知られる食の豊かな地域です。バリラはこの地で、デュラム小麦のセモリナを使った乾燥パスタを中心に事業を広げ、現在はパスタやソースのほか、ビスケットやパンなどのブランドも持っています。たとえばイタリアの朝食でおなじみの焼き菓子ブランド「ムリーノ・ビアンコ」もバリラのグループのブランドです。
日本でのバリラ
日本では、以前は日本製粉(現在のニップン)がバリラのパスタを輸入・販売していました。その後、三菱食品がバリラ製品の国内総販売代理店となり、2017年4月から販売しています。日本法人のバリラジャパンも置かれていて、輸入やマーケティングにかかわっています。
スーパーで見かける家庭用の500g前後の袋のほか、飲食店向けの大容量の袋もあり、業務用食材店や通販でも扱われています。売り場では、スパゲッティのほか、ペンネやフジッリ(らせん形)、ファルファッレ(ちょうちょう形)などのショートパスタ、瓶入りのパスタソースが並ぶのが一般的です。
スパゲッティの番号と太さ
バリラのスパゲッティには、太さを表す番号がついています。数字が大きいほど太く、ゆで時間も長くなります。日本の売り場でよく見かけるのは次の3つです。
| 番号 | 名前 | 太さの目安 | 向いている料理 |
|---|---|---|---|
| No.3 | スパゲッティーニ | 1.4mm | オイル系、冷製、あっさりしたトマトソース |
| No.5 | スパゲッティ | 1.8mm前後 | トマト、クリーム、ミートソースなど幅広く |
| No.7 | ヴェルミチェッリ | 1.9mm | 濃厚なソース、食べごたえを出したい料理 |
No.5の太さは、販売店や商品の時期によって1.78mm、1.8mm、1.85mmなどと少しずつ違う数字で紹介されています。いずれにしても日本の一般的なスパゲッティ(1.6〜1.7mm)よりやや太めで、しっかりした歯ごたえがあるのが特徴です。ゆで時間は袋の表示を確認してください。
なお、イタリア語のヴェルミチェッリ(vermicelli)は、バリラでは太めのスパゲッティを指す名前として使われています。日本の食品表示で「バーミセリ」というと1.2mm未満の細い麺のことなので、名前が似ていても太さはまったく違います。細めのパスタの呼び名の違いはフェデリーニの記事でも触れています。
ショートパスタとソースの選び方
バリラはショートパスタの種類も多く、料理に合わせて形を選べます。ソースがよくからむのは、表面に溝のある「リガーテ」と名のつくものや、らせん形・ねじれた形のものです。
- ペンネ・リガーテ:斜めに切った筒形に溝が入ったもの。トマトソースやアラビアータ、グラタンに
- フジッリ:らせん形。サラダやペスト、具の細かいソースに
- ファルファッレ:ちょうちょう形。クリームソースや彩りのよいサラダに
- ラザニア:板状。ミートソースとベシャメルを重ねてオーブンで焼く
瓶入りのソースは、トマトベースのものやバジルのペストなどがあり、ゆでたパスタとあえるだけで一皿になります。市販のソースを選ぶときの考え方はパスタソースの選び方で、ほかのブランドとあわせて紹介しています。
バリラのパスタをおいしくゆでるコツ
バリラのスパゲッティは、日本のメーカーのものに比べるとゆで時間がやや長めのものが多くあります。表示時間を目安にしつつ、最後は1本取り出してかんで確かめます。
- 湯はたっぷり、塩を入れてから麺を入れる。塩の量はパスタをゆでる塩の量を参照
- フライパンでソースとあえて仕上げるなら、表示より1〜2分早く上げる
- ゆで汁を少し取っておき、ソースの濃度調整と乳化に使う
詳しい手順はパスタのゆで方にまとめています。トマトソースやクリームソースの作り方は、トマトソースパスタ、クリームパスタの記事も参考になります。
まとめ
バリラは、1877年にパルマで生まれたイタリアのパスタブランドです。日本では2017年から三菱食品が総販売代理店となって販売しています。スパゲッティは番号が大きいほど太く、No.3は細め、No.5は標準よりやや太め、No.7はさらに太めと覚えておくと選びやすくなります。ほかのブランドやパスタの種類はパスタの種類一覧で紹介しています。



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