赤ワインのおすすめの選び方|ボディと渋み・品種・料理で選ぶ

赤ワインのおすすめの選び方|ボディと渋み・品種・料理で選ぶ 内食

赤ワインのおすすめを選ぶときは、まず「ボディ(重さ)」と「渋み」の好みを決めるのがいちばんです。軽くて渋みが少ない赤ならピノ・ノワールやガメイ、ほどよいコクならメルロ、どっしり濃厚で渋みのある赤ならカベルネ・ソーヴィニヨンやシラーが目安になります。この記事では、赤ワインの味を決める要素と、品種・料理・シーン別の選び方を紹介します。

赤ワインの味を決める3つの要素

赤ワインの味わいは、主に次の3つの要素の組み合わせで決まります。

  • ボディ(重さ):口に含んだときの厚みやコク。アルコール度数や果実の凝縮感で変わる
  • 渋み(タンニン):ぶどうの皮や種から出る成分。口の中がきゅっと締まる感覚のもと
  • 酸味:さわやかさや、飲み口の軽さにつながる

赤ワインが白ワインと違うのは、果皮や種を一緒に漬け込んで発酵させることです。このときに皮から色と渋みが溶け出します。皮が厚い品種ほど色が濃く、渋みも強くなる傾向があります。赤ワインの造り方は赤ワインの記事で詳しく紹介しています。

ライト・ミディアム・フルボディの違い

ラベルや売り場の説明でよく見るのが「ライトボディ」「ミディアムボディ」「フルボディ」という表現です。厳密な基準があるわけではありませんが、おおよそ次のようなイメージです。

タイプ 味わい 向いている人・場面
ライトボディ 色が明るく、渋みが少なく軽やか。冷やしても飲みやすい 赤ワインに慣れていない人、昼の食事、和食と合わせたいとき
ミディアムボディ 果実味と渋みのバランスが良い。いちばん料理を選ばない 迷ったとき、いろいろな料理が並ぶ食卓
フルボディ 色が濃く、渋みとコクがしっかり。アルコール度数も高め 肉料理と合わせたいとき、ゆっくり味わいたいとき

アルコール度数も目安になります。12%台のものは軽め、14%を超えるものはしっかりした味わいであることが多いです。フルボディについてはフルボディの記事でも詳しく紹介しています。

主な品種と味わい

赤ワインの味は品種で大きく変わります。売り場でよく見かける主な品種を、軽いものから重いものの順に並べました。

品種 重さ 味わいの特徴 代表的な産地
ガメイ 軽い いちごやさくらんぼのような香り。渋みが少ない フランス・ボージョレ
ピノ・ノワール 軽い〜中程度 赤い果実の華やかな香り。酸がきれいで渋みは穏やか ブルゴーニュ、ニュージーランド
マスカット・ベーリーA 軽い〜中程度 甘い果実の香り。やさしい口当たり 日本
メルロ 中程度 まろやかでふくよか。渋みはなめらか ボルドー右岸、チリ
テンプラニーリョ 中程度〜重い 赤い果実と、熟成によるなめし革のような香り スペイン・リオハ
マルベック 重い 濃い色と黒い果実の香り。果実味が豊か アルゼンチン
シラー(シラーズ) 重い 黒こしょうのようなスパイスの香り フランス・ローヌ、オーストラリア
カベルネ・ソーヴィニヨン 重い カシスの香りとしっかりした渋み。長期熟成にも向く ボルドー左岸、カリフォルニア、チリ

代表的な2品種についてはピノ・ノワールとカベルネ・ソーヴィニヨンの記事で詳しく紹介しています。

料理に合わせた選び方

赤ワインと料理を合わせるときは、「料理の重さとワインの重さをそろえる」のが基本です。軽い料理には軽い赤、こってりした料理には重い赤を合わせると、どちらかが負けてしまうことがありません。

  • 焼き鳥(たれ)、肉じゃが、鴨のロースト:ピノ・ノワール、マスカット・ベーリーA
  • ハンバーグ、ミートソース、ピザ:メルロ、イタリアの赤
  • ステーキ、ローストビーフ、すき焼き:カベルネ・ソーヴィニヨン、マルベック
  • スパイスを使った肉料理、ジビエ:シラー
  • トマトを使った料理:酸味のあるイタリアの赤(サンジョヴェーゼなど)

渋みの強い赤は、脂の多い肉と合わせると渋みがやわらぎ、肉の脂もさっぱり感じられます。反対に、生魚や酢の物など繊細な料理と渋い赤を合わせると、生臭さが目立つことがあるので注意しましょう。

おいしく飲むための温度と扱い

赤ワインは「常温で飲む」といわれますが、ここでいう常温は、ヨーロッパの涼しい室内を前提にしたものです。日本の夏の室温では温かすぎて、アルコール感が強く出てしまいます。

  • ライトボディ:12〜14℃前後(冷蔵庫で1時間ほど冷やすくらい)
  • ミディアムボディ:14〜16℃前後
  • フルボディ:16〜18℃前後

渋みの強い若いフルボディは、開けてしばらく置いたり、デキャンタに移して空気に触れさせたりすると、味わいがまろやかになることがあります。飲み残した場合は栓をして冷蔵庫に入れ、数日以内に飲み切るのが目安です。

ラベルの読み方と迷ったときの選び方

赤ワインのラベルは、国によって書き方の考え方が違います。アメリカやチリ、オーストラリアなどのワインは、品種名を大きく書いたものが多く、味の見当がつけやすいのが特長です。

一方、フランスやイタリアの伝統的な産地では、品種ではなく産地名がワインの名前になっていることがよくあります。たとえばボルドーの赤はカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロのブレンド、ブルゴーニュの赤はピノ・ノワール、イタリアのキャンティはサンジョヴェーゼが主体です。産地と品種の組み合わせを少しずつ覚えていくと、品種名が書かれていないラベルでも味を想像できるようになります。

収穫年(ヴィンテージ)も確認しておきましょう。手頃な赤ワインは数年以内に飲むことを前提に造られているものが多く、新しい年のもののほうが果実味がいきいきしています。

迷ったときの選び方

どれを選べばよいかわからないときは、次の考え方が役に立ちます。

  • 赤ワインに慣れていない人:渋みの少ないピノ・ノワールかメルロ
  • いろいろな料理に合わせたい:ミディアムボディのメルロやテンプラニーリョ
  • 手頃な価格で満足したい:チリやスペイン、南イタリアの赤
  • 贈り物にしたい:ボルドーやブルゴーニュなど、知名度のある産地のもの

赤以外も含めた好み別の選び方はワインの選び方の記事にまとめています。

まとめ

赤ワインは、ボディと渋みの好みから選ぶと失敗しにくくなります。軽い赤ならピノ・ノワールやガメイ、バランスの良い赤ならメルロ、濃厚な赤ならカベルネ・ソーヴィニヨンやシラーが目安です。料理とは重さをそろえて合わせ、日本の室温では少し冷やして飲むと、赤ワインの持ち味をより楽しめます。

※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。

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