フランクフルトソーセージとは?ウインナーとの違いと名前の由来

フランクフルトソーセージとは?ウインナーとの違いと名前の由来 ハム・ソーセージ

フランクフルトソーセージとは、日本のJAS規格で、豚腸を使ったもの、または太さが20mm以上36mm未満のソーセージのことです。ウインナーより太く、ボロニアより細い、中くらいの太さのソーセージと考えるとわかりやすいでしょう。名前はドイツの都市フランクフルト(フランクフルト・アム・マイン)に由来しますが、本場ドイツの「フランクフルター」と日本のフランクフルトは、意味が少し違います。

日本でいうフランクフルトソーセージ

日本では、ソーセージの種類の名前は農林水産省のJAS規格で決められていて、ケーシング(皮)の種類か、製品の太さで分けられています。

名前 ケーシング 太さ
ウインナーソーセージ 羊腸 20mm未満
フランクフルトソーセージ 豚腸 20mm以上36mm未満
ボロニアソーセージ 牛腸 36mm以上

どちらか一方を満たせばよいので、豚腸に詰めたものは太さにかかわらずフランクフルトになり、人工のケーシングを使ったものは太さで分けられます。つまり日本の「フランクフルト」は、産地や味つけではなく、主に太さとケーシングによる分類の名前です。ソーセージ全体の分類についてはソーセージとウインナーの違いで詳しく説明しています。

お祭りの屋台で串に刺して焼かれ、ケチャップとマスタードをかけて売られている「フランクフルト」は、日本ではおなじみの光景です。スーパーでは、袋入りの太めのソーセージとして、ボイルや焼き用に売られています。

本場ドイツの「フランクフルター」

ドイツでは、「フランクフルター・ヴュルストヒェン(Frankfurter Würstchen)」は、フランクフルト周辺の地域で作られたソーセージだけが名乗れる、産地の名前として守られてきました。羊腸に詰めて低温で燻製した、細いソーセージとして知られています。日本の分類とは違い、本場のフランクフルターはむしろ細いソーセージなのです。

ウインナーとの、ちょっとややこしい関係

フランクフルトとウインナー(ウィーン風の意味)には、面白い関係があります。1805年、フランクフルトからウィーンに移り住んだ肉屋のヨハン・ゲオルク・ラーナーが、豚肉に牛肉を混ぜたソーセージを作り、評判になったと伝えられています。ウィーンでは、作り手の出身地にちなんでこれを「フランクフルター」と呼び、一方ドイツでは、ウィーンから来たソーセージとして「ヴィーナー(ウインナー)」と呼ぶようになったといわれます。

つまり、同じ系統のソーセージが、オーストリアでは「フランクフルター」、ドイツでは「ウインナー」と呼ばれてきたわけです。日本ではこれらの名前が、太さによる分類の名前として使われています。名前の由来をたどると、ソーセージ文化の国境を越えたつながりが見えてきます。

アメリカのホットドッグとフランクフルター

アメリカでは、ホットドッグに挟むソーセージのことを「フランクフルター(frankfurter)」や、略して「フランク(frank)」と呼ぶことがあります。19世紀にドイツ系の移民がソーセージの文化をアメリカに持ち込み、パンに挟んで手軽に食べるスタイルが広まっていきました。いまでもアメリカの野球場や屋台では、ホットドッグは定番の食べものです。

家でホットドッグを作るなら、ソーセージの太さに合わせてパンを選ぶと、食べやすく見た目もきれいに仕上がります(ホットドッグのパンの選び方)。

フランクフルトのおいしい焼き方・ゆで方

市販のフランクフルトの多くは、製造の段階で加熱殺菌された加熱食肉製品なので、温めるだけで食べられます。ただし、太いぶん中まで温まるのに時間がかかるため、ウインナーより少し時間をかけて加熱するのがコツです。生ソーセージの場合は、中心部までしっかり火を通す必要があります(生ソーセージの加熱の注意)。

  1. ゆでる:沸騰したお湯の火を弱め、ぐらぐら煮立たない程度の湯で数分温める。強く沸騰させると皮が破れやすい
  2. 焼く:斜めに浅く切り込みを入れ、フライパンで転がしながら焼く。少量の水を入れてふたをして蒸し焼きにしてから、ふたを取って焼き色をつけると、中まで温まりやすい
  3. 屋台風:串に刺し、焼き色をつけてから、ケチャップとマスタードをかける
  4. グリルやトースター:切り込みを入れて焼くと、脂が落ちて皮がパリッと仕上がる

フランクフルトに合う料理と付け合わせ

フランクフルトは、ソーセージそのものの味をしっかり楽しめる太さです。シンプルに焼いて、マスタードと一緒に食べるのがいちばんの定番です。

  • ザワークラウト:キャベツを発酵させたドイツの漬物。酸味が脂の多いソーセージによく合う
  • じゃがいも:粉ふきいもやジャーマンポテト、マッシュポテトなど
  • ポトフ:野菜と一緒にじっくり煮ると、スープにうまみが出る
  • ビール:ドイツの食文化では、ソーセージとビールは定番の組み合わせ

マスタードは、ドイツ風の粗挽きや、甘みのあるもの、辛みの強いものなど、種類によって印象が変わります。いくつか用意して食べ比べるのも楽しいものです。ソーセージにはワインを合わせることもでき、軽めの赤ワインやすっきりした白ワインとも相性がよいといわれます。

市販のフランクフルトの選び方

スーパーで売られているフランクフルトは、商品によって原料や味つけ、皮の食感がかなり違います。選ぶときは、パッケージの表示を見るのが近道です。

  • ケーシング:天然の豚腸を使ったものは、焼いたときに皮がパリッとはじける食感が楽しめる。人工のケーシングは、皮がやわらかく食べやすいものが多い
  • 原料肉:原材料の最初に書かれている肉の種類を確認する。豚肉だけのもの、鶏肉や牛肉を合わせたものなどがある
  • つなぎ:でん粉や植物性たんぱくなどのつなぎが少ないものほど、肉の食感が強い傾向がある
  • JASの等級:JASマークのついた製品には「特級」「上級」「標準」の等級があり、原料や品質の目安になる
  • 味つけ:ハーブ入り、チーズ入り、粗挽き、辛口など。料理に合わせて選ぶ

開封後は早めに食べきり、保存するときは乾燥しないようラップで包んで冷蔵庫へ。すぐに使わない分は、1本ずつ包んで冷凍しておくこともできます。

まとめ

日本のフランクフルトソーセージは、JAS規格で豚腸を使ったもの、または太さ20mm以上36mm未満のソーセージのことです。名前はドイツのフランクフルトに由来しますが、本場では産地の名前として扱われ、ウインナーとの名前の関係にも歴史があります。太いぶん中まで温めるのに時間がかかるので、ゆでるときは煮立てず、焼くときは蒸し焼きを組み合わせると、皮が破れずジューシーに仕上がります。

※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。

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